この日の鉄壁の転機となったのは1週間前に行われた準決勝・大和広陵戦(2-1で勝利)。集中力に欠ける中、前半開始早々にカウンターから今大会唯一となる失点を喫した。「広陵戦はふわふわしたまま入ってしまったので、ゲームの入りをしっかりやろうと全員で共通意識をもって試合に挑んだ」(久保田)というこの日は序盤から好守を連発し、クリーンシートへと繋げた。そんなDF陣の奮闘に古田監督も「守備はやればやるほど力がついてくるので、自信になっているんじゃないかと思う」と目を細めた。

 これで2大会ぶり2度目となる全国大会への挑戦権を得た。同会場で行われた2年前の決勝戦はスタンドで応援していたという久保田は、「(当時の)3年生はカッコよかったので、憧れはありました」と同じ舞台での勝利に感無量。本大会ではサポートメンバーとして裏からチームを支えたが、その先輩たちは昌平高校の前に0-3で敗戦。「プレー強度も違ったし、差を感じました」と当時を振り返る。今度は自分たちの番。「とにかく強いところと対戦したい。相手にボールをもたれるとは思うけど、そこで自分たちの強みを出したい。一勝を目指します」と意気込みを語った。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)奈良予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)奈良予選