明徳義塾イレブン

 決着が付いたのは両校1人ずつ失敗して迎えた5人目のことだった。明徳義塾のシュートを「圧をかけていた」高知小津GK1岩﨑が止めると、最後はキャプテンの10村田が冷静にゴールをゲット。結果、高知小津が1996年・決勝は小野伸二(元日本代表)率いる市清水商(現:清水桜ケ丘)対中田浩二(元日本代表)が司令塔だった帝京のカードだった山梨県開催インターハイ以来、27大会ぶりのインターハイ出場を決めた。

 これにはかつては高知小津~中京大~JFLデンソーの攻撃的MFとして鳴らし、その後は教員に転じて母校を率い2年目となる寺尾拓監督も「早すぎた」と言いながら感慨深げ。県内屈指の県立進学校ゆえの短時間集中型練習と相手を探究し弱みを突く戦術で名門復活を遂げた彼らは、Jヴィレッジのピッチでも高知小津らしいフットボールで、1勝のその先をつかみにいく。

 

(取材=編集部)

                    

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選