西目がリードして折り返した後半も、前半と同様の構図で試合が進む。西目は相手陣地にボールを運び、サイドチェンジなどを織り交ぜて揺さぶりを掛け、CKやFKで相手の守備を脅かす。嵯峨の右CKに西澤がファーで合わせるが、惜しくも枠を捉えられない。

　追い付きたい秋田商は選手を入れ替えて活性化を図り、途中出場のFW7安藤愛知がドリブルで持ち込み左足を強振。いい流れのシュートは成田がセーブした。

　一進一退の攻防が続く中で、西目はキャプテンのDF4堀田昊生(3年)を中心にはじき返し、追いすがる秋田商を振り切って試合終了。成田は「集中を切らさないようにみんなで声を掛け合った。大きな舞台で勝ち切るという経験をチーム全員ができた」と収穫を口にした。堀田は「みんなが球際で戦ったことが勝ちにつながった。追加点を取れればよかったが、しっかり守り切った」と振り返り、「全国を経験していないのでめちゃくちゃうれしい。守備の安定とサイド攻撃をメリハリつけてやっていきたい」と前を向いた。

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