PK戦は1本目を中西が外したものの、残る3人は全員成功。相手のキックも1人目が外して迎えた2本目を小川がストップ。3人目も枠を外し、仙台育英が歓喜の瞬間を迎えた。

 「ゴールが入らない時は1、2本のカウンターでゴールに行って、枠に行ったりするモノ。それが決勝点になることはあるので、身体を張って守り切ったことは大きい」

 タフに戦い続けた選手たちを労った城福監督。今季はプリンスリーグ東北で開幕から5連敗を喫するなど、守備陣が思うように形を作れなかった。それでも、きっちり修正をして今大会に臨むと、安定感のあるディフェンスで県の頂点に立った。

 決定力不足は課題として残るが、夏の全国舞台に望める価値は大きい。残された期間で修正をしながら、仙台育英は初の日本一を目指して戦い続ける。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)宮城予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)宮城予選