主導権を握るような戦いを見せる東京学館は53分、DF5近藤佑真(3年)が右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、それに飛び込んだ宮田が相手DFに倒されてPKを獲得。これをDF4熊谷大輝(3年)が右足で決め同点に追いついた。名門相手に一気に逆転を狙いに行く東京学館は近藤がゴールを横切るようなドリブルからシュート。これは市立船橋のDF4ギマラエス ガブリエル ロドリゲスにスライディングでブロックされるも、そのボールを再び拾いシュート。しかし、今度はDF13渡部翔太(3年)に体を張ってブロックされ惜しくもゴールならず。

 前後半で決着はつけられなかったものの、市立船橋が底力をみせる。延長前半終了間際、左からの高いクロスをDF2井上千陽(3年)がヘディングですらし、FW9伊丹俊元(3年)が振り向き様に反転して左足ボレーでゴールネットに突き刺し勝ち越した。何とか追いつきたい東京学館は、最後まで走り続けゴールを狙うも得点を奪うまでには至らずタイムアップ。市立船橋が2-1で勝利し16日に開催される決勝へ駒を進めた。決勝で市立船橋は3大会連続31回目のインターハイ出場をかけて、流通経済大柏との高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 EAST勢対決に臨む。

(文・写真=古部亮)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選