市立船橋FW10久保原心優(3年)

 前半を0-0で折り返した53分、均衡を破ったのは市船だった。相手のリスタートを寸断し、ボールを回収するや、一気に逆襲に出る。GK1ギマラエス・ニコラス・ロドリゲス(3年)から左サイドに張っていたFW9伊丹俊元(3年)にロングフィード。ボールを受けた伊丹は、相手DFとGKの間に鋭いクロスを入れる。懸命に走って、ファーサイドから詰めていたFW久保原心優(3年)がダイビングヘッドで仕上げた。

 「守備陣が頑張ってくれていたので、自分のゴールで何とかチームに貢献したいと思っていました。長い距離を走ったかいがありました(笑)。プレミアリーグではなかなか点が取れず、モヤモヤしていましたが、総体予選の初戦で2点を決められて、少し吹っ切れたところがあって、今日のゴールにもつながったかなと感じます。これを、今後のいいきっかけにしたいです」(久保原)

 追いかける側に回された流経大柏が、60分に意地を見せる。FW10柚木創(3年)が蹴った右CKのボールに対してCB3富樫龍暉(3年)がジャンプ一番、ヘッドで決めた。試合はいったん振り出しに戻る。だが、73分の一発が勝負を分けた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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