そしてやはり大きかったのが先制点。関は「相手の確認もして、自分たちのバリエーションも前日に確認していました。練習の成果が出た」と準備してきたセットプレーがスイッチを入れてくれたと喜んだ。

 これで松本国際は4強入り。県代表を勝ち獲るまであと2つだ。「県ヶ丘に負けた時(長野中信予選の準決勝)は0-1、プリンス開幕戦(星稜2nd戦)も0-2。あとは勝ちか引き分けなので、先制された試合はまだ勝てていない」とは勝沢監督。ここからはよりシビアな展開も予想されるだけに、逆境に立たされたところから盛り返す力も必要になってくる。

 「(昨年)自分たちは選手権メンバーに8人入って。その全国の景色を見たメンバーがチームの基準をもっと引き上げて、この夏に全国を経験することがめちゃくちゃ大事なので、そのためにもあと2試合絶対に勝って全国に行きたい」(関)

 再び全国の舞台に立つため、松本国際の本当の戦いはここからだ。

 準決勝に駒を進めた松本国際は6月1日に上田西と激突する。

(文・写真=会田健司)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選