16分には11岡が自らの仕掛けで獲得したPKを決め先制すると、続く20分には7山口がPA左角近く20mの位置で得た直接FKを「ニアに人が多くいたので、そこに強いボールを蹴って触ってくれれば」というイメージで逆サイドに直接突き刺し2-0。さらに22分には右サイドに流れた8岸大介のクロスを9牛尾が完ぺきなヘッドで決めて3-0。「今年から中に4人を入れて、こぼれ球をシュートまで持ってくるクロストレーニングをしてきた」(キャプテン上田)徳島市立は、前半の飲水タイム前に試合の主導権を完全に掌握した。

 が、徳島科学技術は24分に10鈴江が8金本のスルーパスに反応しGKと1対1の場面を作って反撃の強い意志を示すと、後半に入ると10鈴江に当ててからボランチがサイドに配球。15坂本らのサイドスピード突破を活かす形をより鮮明に打ち出す策に。徳島市立のプレス圧力がやや弱まったこともあり、実に6本のシュートで相手を脅かした。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選