しかし、徳島市立はこのピンチをしのぎ切ると、試合終了目前の69分には8岸大介の右サイド突破、クロスに10鈴木が落としたところを7山口が正確なミドルシュートを決め4-0。終わってみれば徳島市立が同日同会場で41-0という記録的スコアで徳島北を下したサッカー競技(女子)優勝の鳴門渦潮とダブルで10大会連続の県高校総体優勝を達成。同時に22度目のインターハイ出場を決めた。
「取りきる、奪いきる、守りきる、しとめきる」を今大会のテーマに掲げた中での無失点優勝。だが、徳島市立・河野博幸監督は「今日は試合前からまったりした雰囲気だったが、それ以上に相手が疲れていた。こんな調子では全国で勝てない」と厳しい表情で語る。それも常に「全国で上位進出」を矢印に掲げるからこそ。昨年2回戦で尚志(福島)に2-6で大敗した悔しさを知る選手も多い彼らは、その尚志の地元・福島県で昨年から成長した姿を結果を示す闘いに挑む。
(文・写真=編集部)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選