しかし10分、大津は右サイドを破った舛井が嶋本悠大へつなぐと、嶋本は斜めにドリブルを仕掛けて深くえぐりマイナスの折り返し。これに対してきっちり動き直した兼松将が右足を振り、先制に成功した。追う展開となった熊本国府だが、その後も出足の良い守備を継続したことで追加点は与えず、奪ってからの早い切り替えで大津の背後へ配球。18分には右から古川慎恩が長い距離をドリブルで運び、30分には岩﨑がクロスを入れるなど大津ゴールに迫る。しかし大津もGK坊野雄大、CBの五嶋夏生、村上慶ら守備陣がきっちり抑え、1-0で折り返した。

 迎えた後半、大津は立ち上がりの39分に舛井、山下景司、兼松、嶋本とつなぎ、最後は中村健之介が狙うビッグチャンスを迎えるが枠をとらえきれない。しかし、以降、熊本国府がペースをつかんでサイドから形を作り始めると、終盤まで一進一退の展開。それでも、リードしている大津も前線の選手が自陣ゴール前まで戻って身体を張るなど、お互いに次の1点は生まれまま時間が進み、大津が逃げ切るかと思われた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選