興南 vs 那覇西(写真=仲本兼進)

 その後も興南は、ボールを大事にする那覇西のパスコースを限定させ、球際強くボールを奪取しショートカウンターで相手ゴールに迫る場面も何度も作った。すると後半5分、興南はMF森吉智の左CKからニアサイドに立つMF又吉真豊が右足バックヒールで合わせ待望の追加点。初栄冠へまた一歩近づいた。

 後半残り30分で2点差とされ崖っぷちに立たされた那覇西だが、攻守で存在感を光らすMFチメズ ビクター チュクンマは「1ミリも焦りはなかったし、いつも通りにやれば絶対に勝てると思っていた」と話す。名門としての意地とメンタリティーを個々の選手が備えた那覇西はここからギアを上げ、雨で濡れたピッチの上で正確なパスコントロールとトラップで細かくボールを動かし、疲労の色が見え始めた興南のプレスを巧みに剥がして攻撃時間を増やす。そして後半10分、有言実行とばかりに左CKからビクターがヘディングシュートを決め、1点差にした。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)沖縄予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)沖縄予選