ボールを動かしながらも両サイドハーフが内側に絞って、サイドバックがサイドの高い位置を取る。そうした攻撃の形が機能し始めてからは青森山田のゴールに迫る回数が増え、35分にはDF3下田蒼太朗(3年)、MF7水川昌志(3年)と繋いだボールがゴール前のFW14安野匠(3年)の下へ。マーカーが足を滑らせた隙を逃さず、素早くパスを出すと最後はMF13永井仁之(3年)が空いたゴールの隙に流し込み、同点に追い付いた。

 後半に入ってからは、帝京長岡の勢いが増していく。「3試合戦った疲労を感じた。お互いに3試合やっているけど、うちはタフなゲームが多かった分、最後は足が止まってしまった」(正木昌宣監督)ことも相まって、上手くボランチの脇を突いて攻め込むと後半7分には遠藤のクサビから安野がシュートを放つ。13分には左サイドでのFKが相手に弾かれるとファーサイドで拾って、DF19桑原脩斗(2年)が中に低いクロス。DFに当たったこぼれ球から、香西がゴールを狙ったが、GKに阻まれた。

【次のページ】 準々決勝 帝京長岡 vs 青森山田(4)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)