神村学園vs米子北

 試合後、神村学園の有村監督は「さし切れるところも何度かあったと思うんですけど、やっぱり最後の粘りとかが米子北さんがワンタッチしたりとか。それで点が決まらなかった部分があったので、僕らがどうのこうのというより、最後の際のところでお互い粘り強かった」とコメント。

 一方、米子北の中村真吾監督も「(神村学園は)最後のところで、しっかり身体を張って守っていたので、少ないチャンスをモノにするのは難しかった。良いポジションを取ってアプローチできた時は、思い通りの守備ができたんですが、ちょっと遅れたりすると全然ダメでした」と話した。

 両チームの監督が共通して口にしたのが"最後のところ"。その言葉通り、両チームが"相手に簡単にシュートを打たせない"という気迫の籠った守備を見せた。それも引きこもっての守備ではなく、お互いのスタイルがぶつかり合った上での守備。そのことでゲームは締り、大舞台に相応しい好試合となった。

 「優勝することが全てではないですけど、その経験は誰でもできることではないので、その経験ができるように良い準備をしたい」。初優勝がかかる決勝に向けそう話した指揮官。

 攻撃的なスタイルで25ゴールを積み上げ、無失点のまま決勝に駆け上がった神村学園。鹿児島県勢初優勝もかかる昌平(埼玉)との決勝はあす3日、Jヴィレッジスタジアムで12時から行われる。

(文・写真=会田健司)

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