選手たちに胴上げされ玉田監督が宙を舞う
このゴールで勢いに乗った昌平は左からの長のクロスに「璃喜が縦突破した瞬間にふんわりボールが来ると思った」とファーサイドに陣取ったFW15鄭志錫(3年)が「相手より先に飛ぶことだけを意識して」とDFに競り勝ちヘディングシュートでGKのニアサイドを破った。
鄭のゴールで遂に逆転に成功した昌平。7分のアディショナルタイムを耐え抜くと、ピッチに試合終了のホイッスルが鳴り響く。この瞬間、昌平が初のインターハイ制覇を達成した。
「嬉しかったですよ、ほんとに。想像はしていましたけど、それが現実になって、自然と喜びが爆発してしまいました。歳のせいか涙もろくなってきて」と感激の涙を流した玉田監督。試合後、「決勝らしい戦いができたんじゃないかと思います。決勝も含めどんな試合も簡単な試合はありませんでしたし、そういう中で優勝はもちろん嬉しいんですけど、選手たちが試合ごとに成長する姿を見れることが、それを感じることの方が嬉しいですね」と試合を振り返り、選手たちの成長を喜んだ。
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)