G大阪にとっては思い通りとはいえない試合展開になったが、チーム全体での集中力を切らさない。甲府の隙を逃さず、得点を奪いに行くと29分には高い位置でボールを奪ったMF14大倉慎平(3年)が浮き球を決めて、1-0で前半を終えた。

 後半は攻撃の意識を強めた甲府に自陣まで持ち込まれる回数が増えたが、G大阪の守備は前半同様、そう簡単にはシュートを打たせない。荒木はこう話す。「相手の攻撃はクロスで終わることが多かったので、僕はサイドの選手に縦を切らせていた。加えて、中を落ち着かせたり、ライン上げさせたりリスク管理が多かった。攻めている時に数的有利で守ろうと思っていました」。

 後半8分には、FW18太田創大(2年)にGKとの1対1の機会を与えたが、荒木がゴールマウスを死守する。「(1対1の場面)角度がなかったので、面を作っていた。角度がないので来るコースが分かっていたので、弾くだけでした」(荒木)。

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▽第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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