秦野 vs 厚木西

 ハーフタイムに近藤和浩監督から「やってきたことをやろう。笛が鳴った瞬間から後悔を残すな。もう一回気持ちを強く持って力を合わせてみんなで行って来い!」と鼓舞され送り出された厚木西イレブンは、後半開始から再びゴールへ向かう意識を見せるが、秦野も「もう一回守備から入ってしっかり後ろから攻撃を支えよう」(キャプテン・DF4高橋佑聖)と意思を統一。すると38分に相手陣内でFKを得るとMF19古閑祥太が直接ゴールにねじ込み逆転に成功する。さらにギアを上げた秦野は53分、MF6大山叶翔が倒され獲得したPKを佐藤がGK左隅に蹴り込み3点目を挙げると、68分にMF13河野幹太、アディショナルタイムにはFW9小山智己と途中出場の2人がゴールを決め、後半だけで4ゴールを刻み、結局5-1で厚木西を退け2次予選進出を決めた。

 試合後、粕谷監督は「先制点を取られ、かなり苦しい立ち上がりになりましたが、前半の内に追いつけたことで、後半は頭を切り替えて出来ました」とホッとした表情を浮かべると「昨年、一昨年と2次予選では負けているのですが、まず初戦を突破して、やれることをみんなでしっかりやってさらに上をめざしたい」と2次予選への意気込みを語った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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