キャプテンの高橋は「練習でやってきたことを出せました。点差はついていきましたが『まだ勝ってないぞ』とみんなで共通認識を持って最後まで臨めました」とチームがまとまっていた手応えを感じていた。2次予選に向けては「舞台は整ったなという感じです。まだスタートに立っただけなので、一日一日良い練習を積み重ねて1回戦突破してベスト8に入っていけるように頑張りたいです」としっかりとした口調で目標を口にした。また、2ゴールの佐藤は「最初に点を取られ少し焦りはありましたが、自分たちならやれると信じてチームのみんなで声を掛け合ってやれたのが勝因だと思います」と試合振り返った。そして「先輩たちの分も背負ってまずは1回戦を突破し、目標のベスト8を目指すために夏休み期間に、みんなで追い込みながらやっていきたいです」と意気込みを語った。
一方、敗れはしたが近藤監督の熱い言葉を胸に最後まで身体を張りゴールを目指した厚木西。「最後まで諦めず球際も戦ってくるチームだった」と対戦相手からも称賛する声が上がっていた。また試合後、本部席を訪れ、審判の方々に「今日は暑い中自分たちのためにありがとうございました」と選手ひとりひとりが深々とお辞儀をして会場を後にする姿がとても印象的だった。
(文・写真=西山和広)
▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選