延長戦含め100分間、双方、チャンス、決定機の数はほぼ同数だった印象。そのなか、勝った鎌倉にとって薄氷ながら、いや薄氷だったからこそ、貴重な経験値を得た勝利と言える。

 これは選手だけではないかもしれない。「ああ走らされてしまうと…」と苦い表情の古澤監督。それもそのはず、大和の狙いはできるだけ相手を走らせること。そして背後を突くこと。試合は総力戦ならぬ走力戦となり、結果、鎌倉はベンチワークで切り抜けたものの、「うちが走り負けていました」と反省を忘れない。

 なお、勝った鎌倉は9月16日に行われる2回戦で光明相模原(第4シード)と対戦する。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選