桐光学園 vs 鎌倉(写真=K,Nishiyama)
これに対し鎌倉は個のスピードと技術では劣るものの高いチーム力で対応すると前半、風上に立ったこと優位を活かしカウンターから反撃、3本のFKからゴールを目指すが決定打にはならず。0-0のまま、勝負は後半に持ち越される。
ハーフタイムに鈴木勝大監督からひときわ大きな声で「強度、切り替え、運動量は、お前たちの生命線。それをもっと出して戦って来い」と鼓舞された桐光学園イレブンは、前半以上に激しく鎌倉ゴールに迫る。49分にはCKから青谷が頭で、51分には混戦から右サイドに持ち出した五十嵐が右足で、そして52分には右サイドからDF3武山陽介の折り返しに丸茂が飛び込み頭でゴールをこじ開けにかかるが、いずれも枠を捉えることができない。対する鎌倉は前半終了間際の時間帯にFW10小島和也を投入したことで、後半は立ち上がりからボールも繋がり出しカウンターに鋭さが増したことで徐々に流れを掴み始める。
しかし、71分、鎌倉は自陣PAで痛恨のハンドを犯しPKを献上。桐光学園はキッカーの丸茂が落ち着いてこのPKを沈め、ようやく先制点を上げる。
何とか振り出しに戻したい鎌倉も必死に前へとボールを運ぼうとするが、リードしたことで余裕の生まれた桐光学園の分厚い守備を崩すことができない。逆にアディショナルタイムに与えたCKから青谷にヘディングで追加点を決められ、直後に終了のホイッスル。鎌倉の揺るぎないチーム力に苦戦したものの桐光学園が2-0と貫禄を見せ準々決勝を決めた。
▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選