試合後の両チーム(写真=K,Nishiyama)

 試合後、およそ30分に及ぶミーティングで選手と向き合った鈴木監督は「ゼロ、ゼロでした。勝ったことだけが唯一のことで」と前置きすると「技術、戦術もそうなんですが、やっぱり初戦ですし、そういう中で彼らも何とかやろうと思ってはいましたが、やはり一週間の準備であったり、1つ1つのプレーであったり、そういうものの歯車があってないので、精神的に安定しないゲームになったんじゃないかなと思っていますし、それが選手権だと思っています」と試合を分析した。続けて「うちは2年連続出場権を獲得できていないので、挑戦者ですし、そういう中でこの選手権の神奈川県代表を取ること、簡単ではないですけど、それにターゲットを持って1年間やってきてますので、しっかりとチャレンジしたいなと思っています」と目標を語った。

 キャプテンの杉野は「全体的に明るい選手が多いので試合でその明るさをパワーに変えてやっていくのが本来のチームカラーなのですが、今日は全然そういうパワーが足りなかったかなと思います。それでも全体的に硬さがあった中でPKとセットプレー1本取って勝ち切ったっていうのは、今後トーナメントやっていく上では良かったと思います」と苦しい中でも勝ち切れたことをポジティブに捉えていた。そして「来週に向けては、練習の中で自分たちがもっと意識を変えてやっていくしかないと思う。今まで積み重ねてきたものをこの大会に全部ぶつける感じで、チーム力っていうのをもっと高めて準々決勝に入りたいと思います」と抱負を述べた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選