3失点を許した桐蔭学園だが、自陣まで持ち込まれながらも身体を張ってシュートを防ぐなど粘り強い守備は前半からできていた。選手たちが頭に思い描いていたのは6月末に挑んだプリンスリーグ関東1部の横浜FMユース戦で、大川はこう明かす。「マリノス戦は後半に失点したけど、最後は追い付けた。自分たちは良い守備を良い攻撃に繋げる戦い方がプリンス1部でできていたので、今日は押し込まれる時間帯が続きましたが、できるだけ最小失点に抑えて、最後まで希望を繋げようと思っていた」。

 7分には右サイド高い位置で奪ったFW49佐野煌太(3年)がそのまま高い位置まで運んでゴール前にパスを入れるとMF57福岡蓮太郎(3年)が反転からシュートを叩き込み、リードは1点差に。13分にはパス回しで右から左にサイドを変えると、MF12松居聖那(2年)の落としから初見が豪快なミドルシュートを叩き込み、同点に追い付いた。

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▽第12回和倉ユースサッカー大会 2024
第12回和倉ユースサッカー大会 2024