創価は後半に入ると、いくらかロングパスを多用して相手守備陣の背後を突く作戦を取った。しかし海城も粘り強い応対を継続し、追加点を許さない。思ったような崩しの展開に持ち込めず、交代出場したMF鈴木蓮(3年)が12分、追加タイムには佐久間がともに勢いのあるミドルシュートを放ったが、いずれもGKの正面を突いて加点できなかった。
それでも守備面では危ないシーンはほとんどなく、1-0という難しい試合を制した。
創価の金子翔一監督は「守りに軸足を置き、負けないサッカーを意識してきました。攻守に粘り強く戦うことがこのチームの目指してきたことなんです」とスローガン通りの試合を演じて満足そうだ。
チームの成長を感じるのは、激しい競争によって選手層が厚くなったことだという。「誰もがレギュラーを狙っているので紅白戦はものすごく白熱し、次の試合の先発が誰になるのか予想がつかないほどです」と指揮官は顔をほころばせる。
▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選