関東一 vs 國學院久我山

 後半、ゲームを優勢に進める國學院久我山。サイドから中央からと追加点を狙いにいくなか、関東第一は右サイドを起点に攻撃を展開した。そのなか迎えた後半20分、ゴール前、こぼれ球を拾った途中出場のMF16前迫健太(2年)がゴールを決め、1点返すと、試合はオープンな展開に。それでも國學院久我山の攻勢は続き、2点差を守り、勝利を収めた。

 「自分たちの持ち味を出して、良いゲームをしてくれました」と國學院久我山の李済華監督。

 双方ともにボールをつなぐチーム。やりづらさはあったはずだが、どこで勝敗がわかれたのか。

 李監督は「選手には指示をしていませんが」と話したうえで「ボールにあまり食いつきすぎず、それでいて深いところまでボールを持たせない。そうした微妙な駆け引きを選手たちはうまくやってくれました」と明かした。

 主将MF14近藤は「意識していたのはボールを持たれる位置。相手のセンターバックが低い位置でボールを持ったときは追わず、縦パスが入ったときには一気に奪いにいく、その共通意識がありました」 と説明。このメリハリが功を奏し、統率した戦いができたと言える。

 そして後半20分の失点後のゲーム運びは落ち着き払っていた。

「失点してから崩れなかったのが良かった。残り20分前後の時間をうまくコントロールできました」(李監督)

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
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