胴上げされる坂本監督。「自分たちのやってきたことを正解に変えるための今日の試合だった」(写真=いのうえ・しんじゅ)
守備の良い明訓にリードされて早く追いつきたい開志JSCは縦へ縦へと攻める。しかし攻め急ぐ余りプレーが単調になり、エースの阿部、FW20イヴァニツキー・レオ(3年)も明訓の2センターバック、福原とDF5加藤祐羽(2年)の厳しいマークに遭って攻め入れない。それでも前半30分辺りからようやくサイド攻撃が効果を発揮し始め、FW11徳丸祐希(3年)が左から再三効果的なパスをゴール前へ供給。開志JSCが流れを引き寄せて前半が終了した。
前半の勢いのまま後半入った開志JSCだったが、5分にエース阿部が勢い余ってセーブした相手GKへの危険なプレーで一発退場。その後はイヴァニツキーがパワーを生かして攻め入るも孤軍奮闘は否めず、試合が暗転した。
主導権を握った明訓だったが、「逆に難しかった」と坂本監督。押されながらも均衡していたゲームが、数的優位になったことでバランスの維持が難しくなり、より慎重にならざるを得なくなった。ネットを揺らすシーンが2度あったが、いずれもオフサイドで突き放せなかった上、相手が捨て身の攻撃を仕掛けてあわやのシーンも作られるなど、再び試合の流れを持っていかれてもおかしくなかった。
▽第103回全国高校サッカー選手権新潟予選
第103回全国高校サッカー選手権新潟予選