
大阪産大附FW松本龍利
1本目は競った展開になったが、2本目は急造チームの難しさが露呈する。「自分の得意な裏抜けの回数的を増やしていたのですが、なかなかボールが来なかった」と話すのは空久保で、滝川二のチームメイトである浜口は動き出しを見てくれていたが、他の選手からはボールが出ない。徐々に選手権開幕戦でインパクトを残した伊藤湊の仕掛けを中心に緑ビブスが攻め込む回数が増えていく。
2分には左でのリスタートから伊藤がシュート。こぼれ球を狙った波多野の一撃は枠外へと逸れたが、直後には伊藤自らが得たFKからポスト直撃のシュートを放つなど緑ビブスの勢いが増していく。14分には今井のクサビを前向きで受けた樺山がゴール前にスルーパス。反応したのは「バックラインからの一発が得意なので、コミュニケーションを取って自分の抜け出しや足元を出そうと思っていました」と話す松本で、上手くゴール前を抜け出し2点目を奪った。松本は20分にもDF裏への抜け出しでゴールネットを揺らし、好アピールに成功した。
最後の3本目は緑ビブスが圧倒。8分には武久のクサビをゴール前の松本が潰れると、こぼれ球を伊藤が冷静にプッシュ。15分には右サイドを繋いだボールを3列目から上がった樺山が決めた。20分には中央をワンツーで抜け出した野田がゴールを奪うと、終了間際には波多野の左クロスを伊藤奏が落とし、伊藤成がゴール。終わってみれば7-1で緑ビブスが大勝した。

