押し込まれながらも狙い通りにサイドに追い込んでミドルゾーンでボールを奪う場面も多かった大阪選抜だが、慣れない90分へのゲームへの展開に戸惑いを隠せない。「スピード感とワンタッチのテンポでスライドを遅らせられて、背後に蹴られるパターンが多かった」。そう振り返る曽越でゴール前に持ち込まれる回数が増えると、27分にはDF27酒井完治(藤枝東4回)のスルーパスをFW39上薗慶次郎(加治木4回)に決められ、2失点目。38分には左からスピードに乗ったドリブルでゴール前に入った酒井に決められ、0-3で前半を終えた。

 後半に入ってからはGK12米澤翔(岸和田市立産業)とDF3石田拓暉(生野)を投入し、大阪選抜が巻き返しを図ったが、後半8分には自陣でのビルドアップを奪われ、MF44斎藤流矢(三重4回)にゴールを許した。6分には石田が上げた左CKのこぼれ球から曽越がシュート。12分にはショートCKのリターンを首藤がゴール前に入れると、直接ゴールに向かいクロスバーに直撃。こぼれ球を石田が狙ったが、ともに大阪選抜の得点には至らない。