リードを7点まで広げても神戸は攻撃力を落とさない。14分に見せ場を生み出したのは先月のACLEでクラブ公式戦最年少記録更新したばかりの瀬口で、右サイドから上がったクロスに反対サイドから飛び込んで反応。「右の大西湊太は能力のある選手で、クロスがめっちゃ上がってくる。自分のところに来ると思っていなかったのですが、流れてきたので、流し込むだけでした」と振り返る得点を記録した。

ヴィッセル神戸U-18MF8瀬口大翔
試合終盤にも4点を加え、終わってみれば12ゴール。4月から始まるプレミアリーグに向けて「良いイメージで得点パターンを掴めた」(瀬口)のは収穫と言えるだろう。また、前後半で点差が広いたこともチーム内競争を煽る意味でも大きかった。「後半のメンバーに食い込むためには、まだまだ足りないことが多い。相手を見てサッカーする部分では後半のメンバーの方ができていた」。そう口にするのは武石で、プレミア組への昇格を果たすための基準を知ることができた。タイトルをかけて東福岡と対戦する最終日も攻撃力を発揮し、新シーズンに勢いよく挑んでいく。
(文・写真=森田将義)

