青森山田 vs 野辺地西
先制ゴールを許すまで青森山田は野辺地西の出足の良さに押され気味だったが、「28連覇がかかるというプレッシャーで、いつも通りのプレーができていなかったが、失点してからは割り切ってやろうという表情も見えた」と青森山田の正木昌宣監督が話すように、この失点から落ち着きを取り戻した絶対王者は、左サイドをDF5小沼蒼珠(3年)が、右サイドをMF14長谷川滉亮(2年)が奥深くまで侵入し、CKの獲得やロングスローなど、得意の形からゴールをうかがう。すると迎えた38分、中央でFW9石川大也(3年)がボランチに落とし、右サイドを走っていた長谷川に展開しクロス。そのボールをMF13大沢悠真(3年)が落とし、後ろから入ってきた石川が受けるとゴール右隅に流し込んだ。「絶対に来るなという自分の感覚の所で、中に思いっきり中に入るというよりは、少し遅らせて溢れて来たボールを自分が打とう狙っていた」(石川)チームを甦らせる一撃で試合を振り出しに戻し前半を折り返した。一方、リードして後半を迎えたかった野辺地西にとっては、痛い失点となった。
▽第103回全国高校サッカー選手権青森予選
第103回全国高校サッカー選手権青森予選