大宮北MF8安東幹

 勝った大宮北の工藤陽監督は「無失点で勝てたのがよかったです。よく選手は頑張ってくれました。前半により得点が取れればよかったですが、相手も当然、必死ですから選手には『そう簡単にはいかないぞ』と伝えていました。きょうは内容でなく、終わっていた時に『勝っていればいい』と割りきっていました」と総括。

 2得点のMF8安東は勝因を「チーム全体で粘り強く守れました。後半、追加点を決めきれたのが一番」と守備面を強調した。振り返ると大宮北の1点目(前半1分)から2点目(後半22分)まで時間にして、約60分。追加点、欲しさに前がかりとなるあまり、カウンターから追いつかれるケースはよくある。しかし、そうさせなかったのは大宮北の積極的守備が活きたからこそだ。この守備をより体現したのは、工藤監督がMVPのひとりにあげたFW10萩原陽大(3年)。ピッチの状態が相まってか、ひときわ泥だらけのユニフォームが印象的だった。

【次のページ】 2回戦 鳩ヶ谷 vs 大宮北(4)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選