前半のシュートは坂戸西が6本で、叡明が2本だったが、試合内容はほぼ互角。0-0で折り返した。

 坂戸西の吉田誠監督はハーフタイム、自分たちのグラウンド状態を観察し、こんな指示を送ったそうだ。まさに地の利を生かしたと言える。

 「相手陣地の深くではボールが絶対に止めるので、後半はどんどんゴールに向かってプレーしていこう」

 10分、このアドバイスがまんまと図に当たった。少し長いかと思われた谷口のロングパスが敵陣で止まった。これを拾った山地が長い距離を走り抜き、最後のマーカーをかわして完ぺきなシュートをゴール左隅に蹴り込んだのだ。「監督の指示した通りになりました。DFを抜いてから中央に入り、キーパーの位置をしっかり確認して打ちました。なかなか得点できなかったので、すごくうれしかった」と満面に笑みを浮かべながら解説した。

【次のページ】 2回戦 坂戸西 vs 叡明(4)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選