しかしここから所沢北が攻勢を強め、猛反撃を仕掛けた。FW和田侑航(2年)のパスを受けた髙木が10分、DFにマークされながらも鋭い弾道の一撃をゴール右に突き刺して同点。さらに12分には、古井が右ウイングバック大友司(3年)の右スローインのボールを預かると、体を上手に入れてマーカーをかわし、強烈な右足シュートを決めて勝ち越しに成功した。
それでも朝霞西の選手は慌てなかった。吉田圭吾監督は「直近のリーグ戦では3試合連続して残り5分くらいで逆転勝ちしました。そんな経験が自信になっているのか、失点してもパニックになることはありませんでした」と落ち着いて戦況を見ていたそうだ。
そんな指揮官の信頼する心が伝わったのか、15分には交代出場したばかりのFW荒木晟夏(3年)が古山の左クロスをヘッドで合わせて追い付くと、この3分後には藍野の左クロスを預かった荒木が、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。古山が決めて決勝点とし、32分には古山が中央やや左から4点目を蹴り込んでリードを広げた。
▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選