見事な逆転勝利を収めた坂戸西。キャプテンの山地は鋭い飛び出しや仕掛けからPKを2度獲得するなど攻撃陣をけん引。試合終盤にはボランチ、CBとチームの状況に合わせフル稼働した。その山地は「前半は自分たちのプレーがあまりできなかったですけど、失点した時にみんなで話し合って『練習した取りにやろう!』ともう一回やり直して、いい試合ができた」と試合を振り返り、吉田監督は「足りない部分はあるんですけど、うまく組み合わせられるように、みんなが特徴を出せるチームになった」と慌てずに試合をひっくり返せるように成長した選手たちを称えた。

 インターハイでは県大会2回戦で武南相手に0-10の完敗。それだけに坂戸西イレブンは次戦を突破することがどれだけ難しいことかもわかっている。だからこそ、次の舞台に対して想いも強い。「浦和南を倒すためにずっと練習してきたので、しっかり結果を出したい」と山地は次戦に向け闘志を燃やした。

 決勝トーナメント2回戦に進出した坂戸西は、10月20日に浦和南Gで浦和南と対戦する。

(文・写真=会田健司) 

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選