坂戸西イレブン(写真=河野正)

 4-3-2-1の陣形を形成した浦和南は序盤からボールに触れる回数で上回り、長いボールとサイドアタックを中心に攻めた。しかしアタッキングサードまで入ってもその後の展開がうまくいかず、エースFW掛谷羽空(3年)に良質な最終パスを配給できなかった。

 前半のシュートは2本しかなく、17分に左MF沼尻爽汰(2年)の左クロスをインサイドMF嶋田琉威(3年)がヘッドで狙い、36分も右CKから主将の右SB小林大悟(3年)がヘディングシュートしたが、いずれも得点には至らなかった。

 1回戦で上尾鷹の台を4-2で破った坂戸西は敵陣深くに進入する回数こそ少なかったが、左SB緑川大輝(3年)が何度も精力的な攻め上がりを見せた。主将のエースFW山地ルアン(3年)もどん欲にボールを引き出しては、重量感のあるドリブルと守備の背後への飛び出しからゴールを狙った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選