昌平 vs 西武文理(写真=荒川大貴)

 後半に入り55分、山口が右サイドから得意のカットインでDFを1枚剥がして左足一閃。スーパーゴールを左上に突き刺しリードを広げると、ここで昌平は4枚替えを敢行し、MF22人見大地(1年)、MF24飯島碧大(1年)、MF6鈴木宏幸(3年)、FW19原田琉人(3年)を投入。64分には、DF12安藤愛斗(2年)がピッチに入った。

 メンバーが変わっても昌平の質の高さは変わらず、交代した選手がしっかりと結果を残していく。71分、鈴木の縦パスに原田のポストプレーから人見が流し込み加点。途中出場3選手が絡んで崩した得点で6点目を挙げる。直後の74分、安藤からのスルーパスに抜け出した原田が7点目をゲットすると、75分には中松からのパスを受けた人見が左足で流し込み、この日自身2点目となるゴールで試合を締めくくった。

 敗れた西武文理はFW10佐野大海(3年)、MF8堅木風雅(3年) 、途中出場のFW16江原優斗(3年)を中心にドリブル突破を試み、3人の連携で崩したいところだったが、昌平の固い守りを崩し切れず、シュート3本で終わってしまった。

 7人で8ゴールを奪い西武文理を圧倒した昌平の玉田圭司監督は試合後「より攻撃的なサッカーを目指してやってきている。今日は得点を取れたけども、もっと細かい所の質をこだわっていきたいし、こだわってもらいたい。目の前の試合に勝つこと。その繰り返しで頂点が見えてくる。相手どうこうよりも、自分たちがどれだけやれるかで結果は変わってくる」と述べた。

 勝った昌平は11月2日に準々決勝で聖望学園と浦和駒場スタジアムで対戦する。

(文・写真=荒川大貴)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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