大宮南イレブン (写真=荒川大貴)

 両チームとも3バックでスタートし、守備陣とボランチが堅実な対応をして相手の進入を防御し、クロスやハイボールを確実に跳ね返す応酬が続いた。

 浦和学院は左ウイングの佐藤大心(3年)が、左サイドから何度も1対1の仕掛けに挑んでは敵陣を深くえぐった。主将でトップ下の平瀬優真(3年)はしっかりと戦況を見極め、ボールを丁寧につなぎながら縦パスを入れる準備をした。しかしボールを握る回数では相手を上回っていたが、前半は崩しの形に持ち込めず、シュートは1本もなかった。

 リーグ戦の雪辱を期する大宮南は、石井恭翔(3年)が中列後方から攻撃のかじを取り、長いパスと外からのアタックでゴールを狙った。前半5分、右ウイングバックの武田悠希(3年)が右から好クロスを上げたが、1トップの髙橋煌汰(3年)の頭にわずかに届かなかった。大宮南も浦和学院と同じく、1本のシュートも打てずに前半を終了した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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