後半に入るとさすがに互いの攻めもいくらか活発になった。

 浦和学院は後半開始からFW橋本秀太(3年)を送り込んだ。総体予選までレギュラーだったが、7月に右足を手術したため、合流が今大会1週間前になった切り札だ。

 その橋本が5分、佐藤の折り返しがこぼれ球となり、素早く回収して決定的なシュートを打ったが惜しくもバーを通過する。35分には橋本が投じた右ロングスローをCB秋澤聖(3年)がヘッドで合わせたが、これも枠を捕らえられなかった。

 大宮南は38分、後半20分に投入されたMF吉松空音(2年)が、後方からの絶好球を上手にミート。この日最大のビッグチャンスとなったが、GK岡本悠汰(3年)の好守に阻まれ得点できなかった。この1分後にはFW黒木隆成の左ロングスローから、MF野原俊汰(ともに3年)が右足で打ったが、これも左ポストの横をかすめていった。

【次のページ】 決勝トーナメント3回戦 浦和学院 vs 大宮南(4)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選