聖望学園イレブン(写真=河野正)
16分の右CK。ファーポストにいたエースFW太仲貴哉(3年)が、ヘッドでつないだボールを小山が頭でねじ込んだ。22分の勝ち越し点も右CKからだ。今度は主将のCB菅野陸斗(3年)が頭で折り返すと太仲がヘディングシュート。右SBペイトン有玖主(3年)が、相手DFに当たったこぼれ球を蹴り込んで勝ち越しゴールを挙げた。
しかしここから夏のチャンピオンの猛攻が始まる。主将の大谷湊斗(3年)ら、MF陣には年代別日本代表が3人顔をそろえ、巧みなドリブルと変化を付けた多彩なパス交換で聖望学園の守備網を崩しにかかった。32、33、34、37分と左から右から中央から白色のユニホームが疾風迅雷のごとく攻めてきた。だが青色のユニホームはラインを下げ、ブロックを形成する守備陣形を選択せず、前に出る積極的な戦法で応戦。シュートに対しては出足の一歩で引けを取らずにブロックし、鋭いパスにもコースを消して決定的な最終パスを配給させなかった。
▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選