ハットトリックを達成した伊豆総合MF6野村翔成

 これに対し富士見は35分、クロスボールの処理がルーズになったボールを野村が再びゴールに蹴り込みリードを2点に広げる。富士見は前半終了間際にも前がかりの相手DFの裏に抜け出したMF10秋山莉玖の独走から最後はMF7大杉遥基がシュートを放つが、ここは伊豆総合のGK1菊池健太の好守もあって追加点は奪えず、前半を2点のリードで折り返す。

 「何となく頑張ってで結果が出なかったら悔いが残る。目一杯やって悔いを残さないようにしよう」と望月省吾監督の言葉に送り出された伊豆総合は、エンドが変わった後半、スタートから息を吹き返すと42分、右サイドからのパスを中央で受けた中西のシュートがGKに弾かれるもののコースよくそのままゴールへ転がり1点を返す。

 しかし、この失点で再び目を覚ました富士見は、49分、途中出場のMF9漆畑俊太のシュートを皮切りに次々と攻撃を仕掛けると56分、ロングスローのセカンドボールを回収した大杉の折り返しを野村が豪快に叩き込んでハットトリックを達成、主導権を引き戻す。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選