静岡学園 vs 日大三島

 後半は前半以上のゴールラッシュに。後半5分、CKからDF3岩田琉唯(3年)が頭で押し込むと14分にPKのチャンスでFW13乾が決め、5点目。18分にはMF11原がゴールネットを揺らす。以降も25分と35分には途中出場のFW12 佐々木雄基(2年)が決め、計8ゴール。MF11原が1G1A。FW12佐々木、MF13乾はともに2得点。MF22望月就王(3年)が3アシストを記録。シュート数は日大三島の3本に対し、静岡学園は34本と圧倒した。

 印象では緊張のキの字も感じさせない、堂々とした戦いぶりを見せた静岡学園でも、初戦はやはり固さが出るもの。「前半、試合の入りは良くなかったですし、固さはめちゃめちゃありました」と静岡学園・川口修監督。川口監督によれば前半は中盤のボールの寄せ方が甘く、軽いプレーで簡単に抜かされるシーンもあり、イージーなミスがあったと指摘。その原因について、プレミアリーグWESTとの強度の違いやボールを持つ時間が長いことで選手に多少の戸惑いと迷いがあったとした。しかし、すぐ修正できるのが強豪の証。ハーフタイム中のミーティングで今一度確認。これが功を奏した。「後半は緩いプレー、個人のミスはほぼありませんでした」と指揮官が話すようにプレーがギュッと引き締まった。MF11原も「前半のプレーは緊張によるタイミングのズレなどがあり、自分のプレーは納得していません。しかし後半は左サイドに入って、持ち味を出せ、ゴール、アシストができました」と前後半の変化を語った。前半の3点に対し、後半は5点。ゴールシーンは個人技だけではない多くの選手が関わったことでもわかる。

【次のページ】 決勝トーナメント1回戦 静岡学園 vs 日大三島(3)

▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選