8-0の完勝劇には、分岐点があった。それは前半35分、MF7天野があげたチーム2得点目。
前半、終盤にむかうこの時間帯、静岡学園はペナルティエリア付近で守りを固める日大三島をサイドから、中央からと押し込み、追加点を狙うべく、攻めに攻めた。しかし、1点目の前半5分から2点目までの時間が長くなったためか、焦りがにじみ出ていた。それを見透かすように迎えた後半34分、日大三島、CKのチャンス。これがあわや同点というきわどいボールだった。
ピンチのあとにチャンスというべきか、直後の35分 MF7天野のゴールシーンは目を見張った。
味方のロングボールのこぼれ球を拾ったMF7天野は相手DF2人に挟まれながら、強引に中央突破。スペースが広がった瞬間を逃さず、右足で流し込んだ。
▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選