前橋育英 vs 桐生第一
前半1分、トップ下の平林尊琉(2年)のスルーパスから1トップの佐藤耕太(3年)がGKと1対1になったが、ビッグセーブに遭っていきなりの先制機を逃した。13分には白井と黒沢が立て続けに決定打を放ったが決められない。平林は16分のバーをたたいた一撃に続き、28分には左からの絶好機を右に外してしまい、長かった攻勢の時間帯に得点できないでいた。
ベテランの山田耕介監督は「前半のうちにもっと楽になれる展開でしたが、シュートが入らなかった。ああいう流れだとカウンターから失点し、リズムを悪くすることがありますからね」と多くの絶好機を逸し、前半は冷や汗をかいていたようだ。
こう着状態を断ち切ったのが、昨年度の全国高校選手権もレギュラーで出場した佐藤だ。前半37分、左SB竹ノ谷優駕(2年)の左クロスがゴール前で混戦となり、いち早く拾った佐藤が右足で豪快に蹴り込んだ。
背番号15のエースは「立ち上がりのチャンスを外していたのでほっとしました。前からの守備と点を取ってチームを勝たせるのが自分の仕事。決勝でも決めたいですね」と気持ち良さそうに語る。
▽第103回全国高校サッカー選手権群馬予選
第103回全国高校サッカー選手権群馬予選