大津 vs ルーテル学院
舛井が右を突破して中央へ入れたボールに山下景司が合わせた10分のシーンはオフサイドの判定となり、卒業後は清水に加入する嶋本悠大から右へ展開した11分も得点に結べない。しかし12分、「相手がつないできたので、チャンスがあればと狙っていた」という山下が、相手ゴールキックの場面でプレッシャーをかけ、「股の間からつついて」(山下)ボールを奪い、そのまま持ち込んで右足で流しこみ先制。
「序盤、アグレッシブに出てこられて少しバタついたが、相手を見て判断することを1年間積み上げてきた。相手が引いたらこう、前から来たらこう、と準備していた部分はあっても、実際にそれをやるのは容易ではない中、(ボールを)受ける前の準備ができる場面が増えていったのが良かった」と山城朋大監督が振り返ったように、先制を境に落ち着きを取り戻した大津。自陣からつないで組み立てを図るルーテル学院に対して山下、兼松将の前線が高い強度でプレッシャーをかけると、奪ってからはサイド、中央と状況に応じた展開で押し込んでいく。すると21分、畑拓海からのボールを受けた舛井が仕掛けて折り返し、ゴール前に入ってきた右サイドバックの野口悠真が決めてリードを広げる。その後も少なくないチャンスを作りながら3点目は奪えなかったが、2-0で前半を終えた。
▽第103回全国高校サッカー選手権熊本予選
第103回全国高校サッカー選手権熊本予選