熊本国府 vs 東海大熊本星翔

 ただ、やや押される展開にあっても、東海大熊本星翔はGKの水口然斗、センターバックの西田羽輝、渡邉尊翔ら守備陣が体を張って跳ね返すと、マイボールは低い位置からでも丁寧につなぎ、プレッシャーを剥がしながら前進。ただ、相手陣内に入ってからアタッキングエリアにかけては、相手の球際の強さなどもあって、なかなか深い位置までボールを運ぶには至らない。

 熊本国府も、15分〜20分あたり、そして35分過ぎと流れをつかむ時間を作るが、36分に迎えた決定機もゴールには結べず、前半はスコアアレスで折り返した。

 後半の立ち上がりも熊本国府が押し込んだが、その後ペースを掴んだのは東海大熊本星翔。高い位置からのプレッシングによって熊本国府のリズムを寸断し、逆にテンポ良く動かしつつ、出しては動くというアクションの連続で相手陣内での時間を増やしていく。

 しかし、FKのこぼれから井上陽太が狙った57分、細かくつないで右からのクロスをゴール前に送った66分、良い形で抜け出した丸野陽にボールが出た69分、さらに交代出場した宮田明空が持ち込んだ72分と、好機は作りながらもシュートに持ち込めなかったり、相手にブロックされたりで得点ならず。一方の熊本国府も、前半と比べて広くなった東海大熊本星翔のDFラインの背後のスペースを早い切り替えから狙うものの、GK竹馬奈玖からのフィードをつないで岩﨑が狙った67分、松元海斗、古川慎恩とつないだ終了間際など、フィニッシュまで持ち込むシーンはあっても精度を欠いてネットを揺らせず、前後半80分を戦い終えた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権熊本予選
第103回全国高校サッカー選手権熊本予選