大津 vs 東海大熊本星翔

 これで固さが取れ、ボールを動かすテンポも一段上がったことでリズムを引き寄せると、10分後の54分には畑からの縦パスを受けた山下が相手に囲まれた状況で角度のない位置から右足を振り、ファーに流し込む技ありのゴールで追加点。山下は60分にもゴールを決め、準決勝に続く2試合連続のハットトリックでリードを広げる。

 東海大星翔はその後、交代出場したMF岡本佳緯やMF宮田明空がドリブルで持ち込むシーンを作るが、大津の固く安定した守備を破るには迫力や精度、サポートも含めた厚みが足りず、後半のシュートはアディショナルタイムに丸野が狙った1本にとどまった。

 大津は80+3分、80分に交代でピッチに入った松本昌大の左での仕掛けに畑が詰める形でオウンゴールを誘って4点目を挙げ、新人戦、高校総体に続く県内三冠とともに、4年連続となる全国選手権出場を決めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権熊本予選
第103回全国高校サッカー選手権熊本予選