「相手に引かれると外で回すことが多くなって中に入っていけず、カウンターを受けるのが課題なので、時間をかけずに相手の嫌がるところへ入っていけるようにしていきたい。前半は危ない場面もあったし、チャンスをしっかり決めていればもう少し楽な展開になっていたと思うので、セットプレーも含めて1つ目のチャンスを決める力が大事。今年のチームは高さやスピードがあり、ボールを持てる選手もいるのでバランスがいいのが強みだが、全国大会に向けて仕上げていきたい」と山城監督。

 3得点の山下は、「インターハイでは対策されて敗れたので、あと1ヶ月でチームと個人の力をさらに高めて全国に挑みたい」と、得点王も見据える。夏の悔しさや高円宮杯JFA U-18プレミアリーグWESTでの難しい戦いを通して積み上げた経験は、これまで何度も跳ね返されてきた険しい頂を極める上での大きな力になるはずだ。

(文・写真=井芹貴志)

▽第103回全国高校サッカー選手権熊本予選
第103回全国高校サッカー選手権熊本予選