長崎総科大附vs 創成館

 その後も状況の打開を狙い交代策で揺さぶりをかけようする創成館に対し、落ち着いた守りを見せた長崎総科大附は、縦へのボールの運びから66分に松下、70分にも坂本錠が追加点を奪い4点差。そのまま試合を終了した長崎総科大附が2年連続で選手権出場を勝ち取った。

 前半の手堅い戦いから一転、後半に長崎総科大附が一挙4得点を奪い大勝で勝利した。試合後、長崎総科大附の定方敏和監督が「(後半の立ち上がりに)2点取れたのが大きかった。立ち上がり5~10分が勝負だと思っていた」と語ったとおり、後半の2点奪取で一気にペースを奪ったことが勝負を大きく決定付けた。

 創成館は序盤は粘り強い守備とサイドを広く使った攻撃でチャンスを作ることもあったが、2失点したことで前がかりになるしかなく、個で勝る長崎総科大附の選手たちにスペースを与え、さらなる失点を招いてしまった。接戦に持ち込んで粘り勝ちしたかった創成館にとって2点のビハインドは余りに厳しかった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権長崎予選
第103回全国高校サッカー選手権長崎予選