岡豊vs 明徳義塾

 それでも岡豊は再び同点を狙い活動量を上げようとするが、明徳義塾は岡豊を引き込んでからのロングカウンターで効率的に試合をコントロール。アディショナルタイムに入るとFW10坂元がこの日2点目、大会10得点目となるミドルシュート。続いてMF9葛籠もご0-るまで20メートル近い位置から強烈なシュートを決め4-1。明徳義塾は岡豊の粘りに苦しみながらも2年連続の決勝戦進出を決めた。試合後の明徳義塾・小松監督は「確かに昨年から出ている選手は多いが、昨年の3年生4人の穴は埋まっていない。埋まっているなら新人戦もインターハイも勝てているはずなので」と、やや浮かない表情。それでも高知との頂上決戦に向けては「思いきりやるだけです」と秘めたる闘志を話す。その思いはキャプテン坂元をはじめとする選手たちも同じ。昨年、静岡学園(静岡)に敗れたことを糧に「走れるチームとしてトレーニングの1本からこだわってやってきた」成果を全国舞台での「勝利」という明確な形で示すべく、明徳義塾は一丸となって第93回・94回大会以来となる「2年連続選手権出場」の扉を開きにいく。

(文・写真=編集部)

▽第103回全国高校サッカー選手権高知予選
第103回全国高校サッカー選手権高知予選