バックラインからボールを引き出し、長短のパスを使い分けながらビルドカップするだけではなく、「得点に直結するようなパスを出せるのが嶋本の持ち味」と、山城監督からの信頼も厚い。
後半のアディショナルタイムに交代出場のMF20溝口晃史(3年)がチーム4点目を押し込み、大津が試合を締めくくり、危なげなく2回戦に歩みを進めた。
注目すべきは大津の被シュートが0本という点だろう。17年ぶり2回目の選手権出場の福井商は今季の“プレミア王者”に一泡吹かせるべく、ガムシャラに立ち向かったが、得点への糸口さえもつかませてもらえなかった。
(文・写真=小室功)
▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会