金沢学院大附 vs 鹿児島城西

 とはいえ、プロ注目のFW9大石脩斗(2年)を起点とした鹿児島城西のパワフルな攻撃に付き合えば分が悪くなる。立ち上がりから、司令塔のMF10今鷹陸(3年)、DF4山下聖真(3年)とDF5氷見悠翔(2年)のCBコンビを中心にテンポよくボールを動かしながら、機を見て前線にスルーパスを展開することで試合の流れを自分たちに呼び寄せた。

 前半11分には自陣からのロングボールにFW9家邉凛太朗(2年)が反応し、ゴール前を抜け出そうとしたが並走したDFに遮られ、シュートは打てず。13分には中央での全身から左に展開し、DF12油野瑛斗(3年)がゴール前に素早いボール。中のMF8岡山拓未(3年)が合わせたが、シュートは枠を捉えることができない。以降も「したたかですし、意外と勝ち気。よく頑張ってくれた」と指揮官が称える家邉を起点に金沢学院大附がゴールへと迫ったが、1点を奪えないまま前半を終えた。

 対する鹿児島城西は思うように力が発揮できず。新田祐輔監督はこう振り返る。「我々は(県大会決勝を行なう)白波の経験しかなかった。初出場でした。ここに来てからの準備やロッカーの使い方でバタバタしていました」。

【次のページ】 1回戦 金沢学院大附 vs 鹿児島城西(3)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会