“プレミア王者”に対し、腰の引けたような戦いをせず、果敢に挑んだ札幌大谷の清水隆行監督は、次のように試合を振り返った。

 「前から積極的にプレスをかけ、相手に時間とスペースを与えないこと。そこを主眼にしました。PKのピンチもありましたけど、GKを中心に粘り強く守ってくれました。セットプレーからの失点はある程度、想定ずみ。やはり2失点目が痛かったです」

 そして、こう言葉をつなぐ。

 「自分たちがやろうとしているスタイルに間違いはないと感じました。ひとつひとつのプレーの質やゴール前の精度を、さらに高めていきたいです」

 優勝候補の大津が、また一歩前進。“2ゴール(公式記録上では1ゴール1アシスト)”の活躍を見せた大黒柱・嶋本が勝利の立役者となった。

(文・写真=小室功)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
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